お寺あれこれ 45

お盆に向けて

寺の庭に年2回造園さんに剪定に入って頂いています。正月前と盆前ですが、特にこの時期は、気を使うところです。剪定ができても、庭の樹木の足元(根本)が雑草が伸びていたら、せっかく剪定しても庭が美しく綺麗に見えません。当山は周りから見えますので、境内すべてに気を使うところです。
例年入って頂いている造園さんには、私のできるところ以外の樹木の剪定をお願いしていますが、経費的なこともこともあり、樹木によっては隔年で剪定をお願いしています。今年も昨年同様の剪定内容でしたが、お願いした盆のための剪定は終わりましたが、盆までに雨が降ると雑草が伸び気が抜けない状況です。お参りの方や檀信徒の皆様が気持ちよく参拝ができることが私にとって、何よりも有難いことで力になります。造園の職人さんは私の長男より若い方ですが、炎天下の中、私がお願いしたことを、限られた日数で、すべてやり遂げる技術とスピードがある方です。若いとは言え、炎天下の仕事はかなりきつい仕事です。今年も無事終わりほっとしています。今月はお盆です。お仏壇や墓の掃除をして、仏壇前や床の間に精霊棚(盆棚)を作り、心からの「おもてなし」をしてご先祖さまと共に過ごし供養してください。光忠寺も8月8日が施餓鬼会です。現在行われている施餓鬼会は私たちの御先祖を供養すると共に、無縁仏や災害、交通事故で亡くなられたすべての精霊を供養する法会です。世界では無差別テロ、民族紛争、飢えで命を落としている多くの人たちがいますが、今一度「いのちの尊さ」を考え、この施餓鬼会に参拝することも意味のあることではないでしょうか。