お寺あれこれ 62

お盆を終えて

今年の棚経参りでは何件かお断りの連絡がありました。其々高齢者世帯の方や体調が悪い檀信徒の方である。ご病気で療養中のこと早く良くなって頂きたいものです。この夏は例年になく厳しい暑さが続きましたので、昼間には庭や境内の掃除もできず、中途で途切れたような気持ちでお盆を迎えました。先ずは遠方(大阪、神戸)の棚経参りです、また他寺の施餓鬼会に随喜し、続いて京都市内、大津市内に行き,最後に亀岡市内を回り、私にとってのお盆の行事が終りました。お仏壇の前には精霊棚があり、先祖様の供養とともに、普段供養されない精霊にも供養させて頂きました。お勤め中は経本を持ち、ご一緒に念仏を称えて頂いた方、うちわで背中を扇いで頂いた方、冷たいお茶をご用意して頂いた方、等々色々とお心遣い有難うございました。
ところで毎年思うのですが、旧暦7月15日「旧歴盆」が今年はいつなのか、2018年は8月25日です。その年によって多少の前後があり、8月中頃から9月初旬の初秋頃が旧暦盆の時期であったようです。なぜ日がかわるのか、この年になってもわからず、調べてみますと、「平成31年、浄土寶暦」に歴の見方、【暦法、旧暦と新暦のちがい】太陰暦、朔望月(月の満ち欠けの周期)を1ヶ月とする暦法、太陽歴、地球が太陽の周りを回る周期を基にして作られた暦法、太陰暦は純太陰暦と太陰太陽暦の2種類ありますが、日本では暦法が初めて用いられたのは推古天皇12年(604)といわれ、明治5年(1872)の太陽歴採用までの千数百年間、改暦はありながらも一貫して立春の頃を年始とする太陰太陽暦が用いられた。明治5年以降は太陰歴(旧暦)から太陽歴(グレゴリー歴、新暦)へ変更され、現在でも太陽歴がが用いられています。・・・・と載っていました。
関東では新暦の7月盆にお盆が行われ、関西では1ヶ月遅れの新暦8月盆です。またある一部の地域では旧暦盆の時期にお盆の行事が行われているようです。時期的には関西の8月盆が昔の盆の時期に近いですね。私たち日本人のふるさとを想う心が忘れられています。お盆は家族が仲良く過ごして、ご先祖を迎え、自分を育てた頂いた父母や祖父母に感謝し、今後の人生を静かに考える時ではないでしょうか。

 

 

 

お寺あれこれ 61

お盆を迎え―お供え物ー

猛暑が続き孫と一緒に作っている夏野菜も少々弱り気味です。夕方の水やりが大変です。8月8日の盆施餓鬼会に収穫できた野菜も供えられたらいいのですが、今日はカボチャとキュウリととゴーヤが取れました。午前中は京都まで棚経参りに行って来ました。夕陽が落ちてから墓の掃除と草引きです。当山から愛宕山がよく見えていますが、7月31日は千日「火迺要慎」参りです。また火星が地球に最も近づく日だそうです。東南の夜空に赤く光る火星が輝いていました。いよいよお盆が来ました。