お寺あれこれ 74

お盆を迎え
昨日(7月31日)は、愛宕神社の千日詣り、多くの人々が参拝される日です。京都の各家庭の台所にはこの愛宕神社「火迺要慎」のお札が壁にはられます。
盆前のこの時期は、一ヶ月ほど前から境内と墓地の除草と庭木の剪定に追われる日が続きますが、日中は日差しが強く朝早くか夕方に、日陰を探しながら草引きをしています。私が子供の頃には、お盆前になると、必ず先代が麦わら帽子をかぶり、白いカッターシャツを掃除用に下ろし竹藪に囲まれた墓地の草引きや落ち葉を集め、境内の空き地で集めた落ち葉を焼いていたのを想い出します。その当時の先代の歳を過ぎ、今の自分に重ねて、先代やまた祖母や姉弟のことを色々と想い出されます。お盆ですね。
庭の剪定ですが、ここ数年は大きな庭木と台杉は造園業者の職人さんにしていただきますが、昼間は外気温が43度という炎天下最中きつい仕事です。くれぐれも体には気を付けて頂きたいと心配しております。一昨日選定作業も無事終わり、ほっとしています。有難うございました。庭の樹木も涼しげですが、あとは盆施餓鬼会までに、庭木のあしもとの掃除です。
今日の午前中は棚経に使うバイクのバッテリー交換をし、夕方は墓の掃除をしました。明日からは遠方のお檀家さんの棚経参り、5日、6日、7日は他寺の施餓鬼会の随喜(手伝い)です。その後盆が終るまでは棚経と他寺施餓鬼会の随喜です。棚経では、檀信徒の各家の仏壇と精霊棚にお参りして、其々お顔を拝見するのも楽しみです。

● 精霊棚 奥なつかしや 親の顔

● 在りし日の 背を洗うごと 墓洗う

● 盆はうれしや 別れた人が はれてこの世に 会いに来る