お寺あれこれ 75

秋雨前線

雨が降ると、境内の庭、墓地に雑草がところかまわず生える、いつのまにか盆も過ぎ、雨の合間を見て朝夕陽が当たらない時間に、住職、寺庭も草引きの毎日です。ほっと一息つきたいのであるが、雑草が伸びてくると、どうしても気になります。まだまだ残暑厳しい日が続きますから、外での作業も勇気がいります。
 近くのお寺さんであるが、いつお伺いしても掃除が行き届いている。ご住職はお忙しい方です、いつ掃除をされているのか、不思議です。また山麓の寺であるが、そのお寺さんも広い境内ですが、ご住職がすべて草を刈り掃除をされている。行事や法要の時は草一本も生えていない。平素は働きに出ておられる。土日は法事や用事があり、いつ掃除をされているのか。
 亀山城の城跡は、今は大本教本部の施設があり、施設や境内は大本教が管理をされている、専属に掃除係の職員さんが何人かおられるが、ときどき植物園にお伺いするが、どこも掃除が行き届き綺麗てある。時々は事務職員の方々も掃除をされているようである。もう何年も前のことであるが、島根の足立美術館へいったとき、お伺いすると、そこの職員や学芸員や受付の皆さん全員で掃除をされているそうである。 今ではなかなかできないことです、大きな職場や会社になると、自分の職務以外掃除などはされない、どこもビルメンテナンス会社等業者に任されています。昔から寺では、一に掃除、二に勤行、三に学問、と言いますが、私にはどれもできませんが、平素から掃除だけはこころがけたいものです。