お寺あれこれ 66

日々 健康
ここ最近耳に入ってくるのが、病気である。入院、手術、痴呆などけして他人ごとではなく明日は我が身である。今日もある方が相談に来られた。親戚の方が若年性痴呆症で日常生活ができなくなり、墓、仏壇の相談である。当山とは別に菩提寺があるようなので、その住職さんに相談するよう勧めるが、その菩提寺も疎遠とのこと、もし対応できなければ当山で対応することで帰って頂いた。また私ごとであるが、ご遠方の住職さんから粗品を頂いたので、お礼の電話をしたところ入院手術されたとのことである。いつもの元気な声ではなく弱々しい声である、早々にお礼とお見舞いを言って電話をきる。私自身も盆前に人間ドックを受診して再検査するよう結果通知がされていた。先日心配しながら再度検査を受けさいわい今のところ経過観察でいいようある。ほっとひと安心である。日常の生活ができ、お勤めや掃除ができることがどれほどありがたいことか感謝である。今日も松の剪定をしていたら、孫がお爺ちゃん風呂入ろうー。と言ってくれます。湯舟はおもちゃでいっぱい、遊んでから身体を洗い孫二人と入浴も楽しいのであるが、疲れるのも本音である。この時期しかできない楽しみなのですから今日も一緒お風呂に入りました。
話しはかわりますが、昨日電話での問合せである、内容は葬式に使われた遺影で、処分をどうしたらいいかということである。ある寺の檀信徒の方であるらしいが、当寺の檀信徒の方であれば話もしよいが、顔もわからず面識もなければ、どのようなお考えで相談されているのかわからず、答え方が難しものである。やはり菩提寺の住職に相談するようにお話をさせて頂いた。遺影を前もって準備をされている方は、それなりに自分の葬儀をお考えの方である。自画像を画家に依頼するなり、自分の気に入った写真を遺影として写真家に依頼される方は、一般的には稀である。私も写真は一応撮ってはいるものの気にいってはいない。いつ死ぬかわからないので、遺影の準備は必要である。但し自分が納得したものを葬式で使ってもらいたいが、これも遺弟(副住職)に伝えはいてもどうなるかわからない。私の葬式の式次第や組内寺院の注意事項はまとめたものを残してはいるが、遺弟がその資料を見て能化の葬式ができるとは思わない。焼香一つ立ち振る舞いなど儀式や法要での所作や作法は、普段からの僧侶としての生活や心構えが言葉や所作として顕れる。話しがそれたが、葬式の遺影の処分であるが、気になるようなら菩提寺の住職に供養を依頼して心の整理ができてから、丁重に処分されたらいいのではないでしょうか。その方の心の持ちようであるが、葬式が終れば、遺影も必要がなくなり、かと言って簡単に処分できなくお困りの方もおられます。自分で処分ができないようなら専門業者に依頼されるとか、最終的にはご自分の判断です。
今日から師走、なにかといぞがしくなる時期です。今日は境内墓地にある歴代諸上人の墓所の耐震と改修工事です。朝から付きっきりで作業を確認し墓碑位置を決め設置し三日ほどで作業も終了予定です。明日は法事が2件と月参りが2件あり、久しぶりに忙しい一日です。