お寺あれこれ 80

寒い時期でも庭や境内には草が生え出し、春の気配を感じる今日この頃です。気が向けば陽当たりをさがし草引きをしています。先月は寺務も少ないものですから、浄土宗が主催する実践講座「選択集」「お寺の会計」の講座を受講できました。また先月の25日、26日の二日間、授戒会が組内の寺院で開催されました。この授戒会は京都教区亀岡、船桑組浄土宗青年会が主催で行われました。当山からも11名の檀信徒の方が参加されました。参加された檀信徒の皆様は、仏の弟子として、戒を受けられ各自それぞれ喜びをかみしめられていました。今は戒名は亡くなられた時に授けられる名前(枕経の時に故人に剃度作法して三帰三意を授与し法名を授けています)のように思われていますが、本来は授戒会に参加(入行)して、浄土宗の戒の意味や生活の仕方を指導してもらい、戒名を授けました。ですから仏教徒としての自覚を持ち生活をする誓いをした人に授けた名前が「戒名(法名)」です。機会があれば生前に授戒会を受けて頂き、お釈迦さまから伝えられたその教えを学び、改めて自分の生活態度や考え方を見直し、仏教徒として、明るく、正しく、仲良く生活をして頂きたいものです。しかし当山では、授戒会や五重相伝ができなく住職として反省するところであります。今年は暖冬ではありますが、今日は一段と寒い日であります。庭には白梅と紅梅が咲き始めました。