お寺あれこれ 75

秋雨前線

雨が降ると、境内の庭、墓地に雑草がところかまわず生える、いつのまにか盆も過ぎ、雨の合間を見て朝夕陽が当たらない時間に、住職、寺庭も草引きの毎日です。ほっと一息つきたいのであるが、雑草が伸びてくると、どうしても気になります。まだまだ残暑厳しい日が続きますから、外での作業も勇気がいります。
 近くのお寺さんであるが、いつお伺いしても掃除が行き届いている。ご住職はお忙しい方です、いつ掃除をされているのか、不思議です。また山麓の寺であるが、そのお寺さんも広い境内ですが、ご住職がすべて草を刈り掃除をされている。行事や法要の時は草一本も生えていない。平素は働きに出ておられる。土日は法事や用事があり、いつ掃除をされているのか。
 亀山城の城跡は、今は大本教本部の施設があり、施設や境内は大本教が管理をされている、専属に掃除係の職員さんが何人かおられるが、ときどき植物園にお伺いするが、どこも掃除が行き届き綺麗てある。時々は事務職員の方々も掃除をされているようである。もう何年も前のことであるが、島根の足立美術館へいったとき、お伺いすると、そこの職員や学芸員や受付の皆さん全員で掃除をされているそうである。 今ではなかなかできないことです、大きな職場や会社になると、自分の職務以外掃除などはされない、どこもビルメンテナンス会社等業者に任されています。昔から寺では、一に掃除、二に勤行、三に学問、と言いますが、私にはどれもできませんが、平素から掃除だけはこころがけたいものです。

 

 

お寺あれこれ 74

お盆を迎え
昨日(7月31日)は、愛宕神社の千日詣り、多くの人々が参拝される日です。京都の各家庭の台所にはこの愛宕神社「火迺要慎」のお札が壁にはられます。
盆前のこの時期は、一ヶ月ほど前から境内と墓地の除草と庭木の剪定に追われる日が続きますが、日中は日差しが強く朝早くか夕方に、日陰を探しながら草引きをしています。私が子供の頃には、お盆前になると、必ず先代が麦わら帽子をかぶり、白いカッターシャツを掃除用に下ろし竹藪に囲まれた墓地の草引きや落ち葉を集め、境内の空き地で集めた落ち葉を焼いていたのを想い出します。その当時の先代の歳を過ぎ、今の自分に重ねて、先代やまた祖母や姉弟のことを色々と想い出されます。お盆ですね。
庭の剪定ですが、ここ数年は大きな庭木と台杉は造園業者の職人さんにしていただきますが、昼間は外気温が43度という炎天下最中きつい仕事です。くれぐれも体には気を付けて頂きたいと心配しております。一昨日選定作業も無事終わり、ほっとしています。有難うございました。庭の樹木も涼しげですが、あとは盆施餓鬼会までに、庭木のあしもとの掃除です。
今日の午前中は棚経に使うバイクのバッテリー交換をし、夕方は墓の掃除をしました。明日からは遠方のお檀家さんの棚経参り、5日、6日、7日は他寺の施餓鬼会の随喜(手伝い)です。その後盆が終るまでは棚経と他寺施餓鬼会の随喜です。棚経では、檀信徒の各家の仏壇と精霊棚にお参りして、其々お顔を拝見するのも楽しみです。

● 精霊棚 奥なつかしや 親の顔

● 在りし日の 背を洗うごと 墓洗う

● 盆はうれしや 別れた人が はれてこの世に 会いに来る

 

 

 

 

お寺あれこれ 73

寺での一日
庭の台杉が弱っているので、葉が枯れたところは切り落としましたが、何かの原因で枯れるのでしょう、自然にまかせるしかないようです。
今日は中陰のお参りでしたが、当山の本堂庫裡再建の時には、お元気だった頃を思い出しましたが、時とともに、当山を支えて下さった檀信檀信徒の皆様がお亡くなりになられる。住職としてもなんとも寂しいものです。唯々お浄土での再会を祈り、ご家族とともにお念仏を称え、ご回向をさせて頂きました。残されたご主人には一日も早くお元気になっていただきたいものです。
 私も還暦が過ぎ、また一年古稀に近づきました。腰痛があり身体に自信はないが、先週は本山での夏安居道場(教学高等講習会)に参加しました。昔の知人に会い、ご挨拶をさせて頂きお元気な顔を拝見するのが楽しみです。しかし、講義を聴講していつも思うことが、若い頃にもっと勉強しておけば、とこの歳になっても悔いてます。
 やっと関西も梅雨に入ったようですが、庭には紫陽花が咲き終わり、桔梗が咲きはじめました。この桔梗は、数年前に近くのご老僧から頂いたものです。昨年お亡くなりになられましたが、今年も忘れず花を咲かせています。ご老僧もお浄土から、この桔梗を見ていらっしゃることでしょう。
 裏の畑には、きゅうりやなすびやししとが取れ頃です。もう少し暖かくなると、ゴウヤと西瓜とカボチャが取れます。。妻も私も朝取るのが楽しみです。



 
 
 

お寺あれこれ 72

今年も夏野菜を育てる。夕方の水やり、キュウリとゴウヤはネットを伝い伸び始める。暑さ除けのカーテンです。ナス、インゲン豆、西瓜、カボチャ等、サツマイモは孫と芋ほりが楽しみです。




お寺あれこれ 71

平成に感謝し令和を迎える。「御十念」のこころ

知人のご住職が亡くなられた。突然の訃報に驚きと深い悲しみである。その方とは、祖山知恩院で大変お世話になった思い出があり、何とも言えない寂しい心境である。しかしこの年になるといつ死んでもおかしくない話しです。心の準備というか、自分自身の葬儀と準備(心構え)はしているつもりでも、いざ身内や身近な友が亡くなることは、まことに寂しいものです。しかしおそかれ、はやかれお浄土でお会いできる。またあれこれと話し美味しい酒を飲みかわしたいものです。
寺の住職がご遷化され弔問に行くと、通夜や本葬で「御十念」料を頂くが、これは弔問会葬に対するお礼ではなく、後日自坊(各寺)で回向をしてもらためのものである。しかし最近能化(住職)の葬儀では戒名紙がないところがある。朝のお勤めで回向ができない。後日寺に帰り回向をしますので、遷化された住職の戒名は必ず必要である。能化(住職)の葬儀は、経験のない弟子に、今日伝え明日でるものではない。普段から住職として伝えるべきことは伝え、準備するものは予め準備が必要です。もちろん法類や組内寺院の協力がなければできないものです。書棚には寺葬の資料があるが、遺弟(弟子)には、場を踏む経験が必要である。要は学ぶ気にならなければ、何の役にも立たない。
ところで、今日から元号が令和となる。「れいわ」という言葉も耳に優しく聞こえがよい、また「れいわ」の漢字も見慣れてきた。前天皇は平成という時代を、天皇として30年間勤めを終えられ、私たち国民に「深い信頼と敬愛を以て行い得たことは幸せでした。」と感謝を述べられた。誠に有難い事です。いつまでもお元気にお過ごし頂きたいものです。令和を歩まれる新天皇陛下は「国民に寄り添い、人々と共に喜び、あるいは共に悲しみながら、象徴としての務めを果たしたい」と語られた。令和は万葉集から、引用ということですが、むずかしいことはわからないが、平成に引き続き戦争がない平和な時代を願いたい、過去や伝統も大切であるが、新天皇は山登りが趣味と聞いていますが、多忙な公務は減らされて、ご自分の趣味も人生もご家族と共に楽しんで頂きたいものです。天皇陛下のご即位を心よりお祝い申し上げます。



お寺あれこれ 70

亀岡船桑組浄土宗青年会主催で工藤美和子先生の「お念仏からはじまる幸せ」と題して3月30日に当山にて講演がありました。先生は華頂短期大学で特に仏教を学生に教えられています。ご自分も学生の時に、他の大学から仏教大学大学院に入られて、寺育ちではなく、志があり浄土宗僧侶になられたそうです。歯に衣着せぬ口調で法然上人の念仏の教え「阿弥陀仏の本願」からご自分の念仏人生についての幸せ感をお話しいただきました。

お寺あれこれ 69

知恩院にて仏前結婚式
最近は、宗教色がなく結婚式も駅の広場や山や海での個性豊かな形で執り行われています。先日急な事でしたが、二男が結婚式を総本山知恩院で挙げました。式場は阿弥陀堂の阿弥陀さまみ前に於いて、御誡師のもと厳粛に進められ、新郎新婦が誓いの言葉を読み上げ、無事終わりました。新郎のみ緊張気味でした。最近は浄土宗檀信徒だけではなく、一般の皆様も和服(紋付き袴)や洋服(ドレス)で、挙式をされています。知恩院での仏前結婚もお勧めです。

お寺あれこれ 68

今日は久しぶりに天気が良く保津川に散歩に行く、保津川の河川敷や堤防沿いの工事がもう何年も続いていまる。小橋のところに水仙の群衆があり花が咲き初め春が少しづつ近づいていますが、まだまだ寒風が強く体が冷え切り春が待遠し気持ちです。このところ忙しい日が続きましたが、昨日昔の仲間と食事会楽しいひと時を過ごしました。それぞれ定年後の年金、孫の話し、病気、介護のことなど、この年になると定番の話しとなる。日常生活の話しですが、やはり楽しいものです。次回の予定を約束し、それぞれの健康を願い別れる。
今日は、二男が勤行式(お勤め)の練習に来ます。お経を覚えるには毎日称える以外ありませんが、普段称えるお経(阿弥陀経、仏身願文、四誓偈)以外は、朝のお勤めの時に順次繰り返すことで、頭の中にとどめて置くことがますが、なかなか経文が出てこないことがあり、不安になることがあります。
今月はお釈迦さまの涅槃会です。お釈迦さまの最後の旅では、大病の時に、弟子のアーナンダが、お釈迦さま亡き後、何を頼りとして生きていくべきかを、お釈迦さまに尋ねたところ、『アーナンダよ、この世においては、みずからを島とし、みずからをよりどころ(帰依所)となし、他をよりどころとせず、法を島とし、法をよりどころとなし、他のものをよりどころとせずにあれ』と答えられました。そして最後の言葉が、クシナガラに赴き、二本の沙羅双樹の間に横に臥されて「もろもろの現象は過ぎ去るものである。怠ることなく修行を完成せよ」と弟子たちに告げられたと伝えられています。拠り所=真実の自己と永遠普遍の真理(法)「大般涅槃経」
お釈迦さまの身体は、荼毘に付され、舎利「遺骨」は、ゆかりのあったシャーキャー族をはじめとする八つの種族に分け、それぞれの国に持ち帰って、ストゥ―パ(仏塔)が建てられました。当山も仏教を開かれたお釈迦さまの遺徳を偲び、念仏を称え報恩感謝の涅槃会を2月16日に執り行います。檀信徒の皆さんお参りして下さい。

お寺あれこれ 67

年末年始は恒例の大掃除と正月の準備であっという間に過ぎてしまいました。昨年は檀信徒の方で、お墓に関する相談が多く年末も当山に墓所をお持ちで、継承者がなく墓所を整理することや、また出身地の寺で両親の永代供養をしているので、自分もそちらの寺で供養をお願いするということです。その方はやむなく当山にある墓地を返還されました。新しく墓所をお求めに来られた方には、即断はせず今後の事を含め、出来れば同じ宗派の墓地をお勧めする。こだわりがなければ大きな霊園墓地や各宗派の本山の納骨堂や永代供養も一つの考えであることを伝える。わざわざ年末に相談に来られたが私の考えを聞いて帰って頂いた。当山もこの数年で18件の檀信徒の方が他の墓地へ改葬された。仏壇や墓地が家系で受継がれ供養されない時代である。供養も墓も個人一代で終わり彷徨い多様化する時代である。寺院消滅とは当寺のことではないかと心配する。今年も寒波の中新春を迎える。昨年暮れに歴代上人墓所の耐震工事を終了し、続いて今年の春彼岸には私以降が入る歴代住職の墓所が完成する。自分が入る墓所ができることは安心である。今年は天皇ご退位の年で年号が変わる記念すべき年に墓所が完成することは、喜ばしことです。一休禅師の「元旦や冥途の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし」という歌がある。正月に門松を立てることは死出の旅路であるという生死「人生」観に対する」問いかけである。日々是元旦、日々是大晦日、日々、時々刻々、この一年を送りたいものです。

お寺あれこれ 66

日々 健康
ここ最近耳に入ってくるのが、病気である。入院、手術、痴呆などけして他人ごとではなく明日は我が身である。今日もある方が相談に来られた。親戚の方が若年性痴呆症で日常生活ができなくなり、墓、仏壇の相談である。当山とは別に菩提寺があるようなので、その住職さんに相談するよう勧めるが、その菩提寺も疎遠とのこと、もし対応できなければ当山で対応することで帰って頂いた。また私ごとであるが、ご遠方の住職さんから粗品を頂いたので、お礼の電話をしたところ入院手術されたとのことである。いつもの元気な声ではなく弱々しい声である、早々にお礼とお見舞いを言って電話をきる。私自身も盆前に人間ドックを受診して再検査するよう結果通知がされていた。先日心配しながら再度検査を受けさいわい今のところ経過観察でいいようある。ほっとひと安心である。日常の生活ができ、お勤めや掃除ができることがどれほどありがたいことか感謝である。今日も松の剪定をしていたら、孫がお爺ちゃん風呂入ろうー。と言ってくれます。湯舟はおもちゃでいっぱい、遊んでから身体を洗い孫二人と入浴も楽しいのであるが、疲れるのも本音である。この時期しかできない楽しみなのですから今日も一緒お風呂に入りました。
話しはかわりますが、昨日電話での問合せである、内容は葬式に使われた遺影で、処分をどうしたらいいかということである。ある寺の檀信徒の方であるらしいが、当寺の檀信徒の方であれば話もしよいが、顔もわからず面識もなければ、どのようなお考えで相談されているのかわからず、答え方が難しものである。やはり菩提寺の住職に相談するようにお話をさせて頂いた。遺影を前もって準備をされている方は、それなりに自分の葬儀をお考えの方である。自画像を画家に依頼するなり、自分の気に入った写真を遺影として写真家に依頼される方は、一般的には稀である。私も写真は一応撮ってはいるものの気にいってはいない。いつ死ぬかわからないので、遺影の準備は必要である。但し自分が納得したものを葬式で使ってもらいたいが、これも遺弟(副住職)に伝えはいてもどうなるかわからない。私の葬式の式次第や組内寺院の注意事項はまとめたものを残してはいるが、遺弟がその資料を見て能化の葬式ができるとは思わない。焼香一つ立ち振る舞いなど儀式や法要での所作や作法は、普段からの僧侶としての生活や心構えが言葉や所作として顕れる。話しがそれたが、葬式の遺影の処分であるが、気になるようなら菩提寺の住職に供養を依頼して心の整理ができてから、丁重に処分されたらいいのではないでしょうか。その方の心の持ちようであるが、葬式が終れば、遺影も必要がなくなり、かと言って簡単に処分できなくお困りの方もおられます。自分で処分ができないようなら専門業者に依頼されるとか、最終的にはご自分の判断です。
今日から師走、なにかといぞがしくなる時期です。今日は境内墓地にある歴代諸上人の墓所の耐震と改修工事です。朝から付きっきりで作業を確認し墓碑位置を決め設置し三日ほどで作業も終了予定です。明日は法事が2件と月参りが2件あり、久しぶりに忙しい一日です。